グレースケール・リサーチは、プライバシー重視の仮想通貨Zcash(ZEC)の現在の評価額は、その潜在能力を十分に反映しておらず、このプロジェクトは長期的にはビットコイン(BTC)の市場シェアに挑戦する可能性のある特性を備えていると主張した。
同社は評価の中で、Zcashをビットコインに似た分散型デジタル通貨と表現したが、ZECはビットコインとは異なり、金融プライバシーに関してユーザーにより幅広い選択肢を提供すると指摘した。
グレースケール社によると、Zcashの最も大きな利点の1つは、ユーザーが取引情報を非公開にできる技術にあるという。同社は、特にAIを活用した監視やデータ分析がますます一般的になる環境において、金融プライバシーは今後さらに重要な機能になると考えている。
報告書によると、Zcashはプライバシー機能だけでなく、技術革新への適応努力によってもビットコインとの差別化を図ることができるという。
Grayscale社は、Zcashの開発者たちが、将来的に量子コンピューターがもたらす可能性のあるサイバーセキュリティリスクなど、長期的な脅威への対策に取り組んでいると述べた。また、「インテント」と呼ばれる技術を通じてZcashと様々なブロックチェーンネットワークとの連携を強化することで、プロジェクトのユースケースを拡大できる可能性についても言及した。
同社によれば、金融プライバシー、技術適応性、クロスチェーン接続性といった機能は、Zcashがビットコインの強力なネットワーク効果に対抗できる主要な要素となる可能性があるという。
グレースケールは、ZECの価格が過去1年間で約19倍に上昇したにもかかわらず、Zcashの時価総額は依然としてビットコインの時価総額の1%未満であると指摘した。
同社は、この2つの仮想通貨の評価額の大きな差は、この分野における競争の余地がまだ大きいことを示していると主張した。グレースケールによれば、Zcashは技術的な優位性とユースケースを拡大できれば、仮想通貨市場におけるシェアをさらに伸ばすことができるという。
しかし、同社はZcashへの投資には高いリスクが伴うことも強調した。グレースケール社は、Zcashがビットコインに対して市場シェアを拡大することに成功したとしても、ZEC価格が継続的または直線的に上昇するとは期待できないと述べた。
※これは投資アドバイスではありません。


