破産した仮想通貨取引所FTXの創設者であるサム・バンクマン=フリード(SBF)は、ドナルド・トランプ米大統領に正式に恩赦を申請した。
米国司法省恩赦擁護局への申請書は、バンクマン=フリード氏がトランプ大統領に恩赦を求めた試みを公式に記録した最初の事例となる。
申請書の中で注目すべき点は、SBFが刑期の短縮を求めていないことである。「刑期満了後の恩赦」という文言は、バンクマン=フリードが25年の懲役刑の短縮、つまり早期釈放を求めているわけではないことを示している。SBFはむしろ、刑期満了後に公民権を回復し、有罪判決によって課せられた特定の法的制限を解除することを求めている。
これまで、バンクマン=フリード氏の家族がトランプ氏に近い人物を通じて非公式に申し立てを行っていたと報じられていた。しかし、今回の申請により、手続きが初めて公式ルートを通じて行われていることが明らかになった。
一方、バンクマン=フリード氏はフォックス・ビジネスの取材に対し、大統領恩赦を「間違いなく」望んでいると明言したが、家族が恩赦を求めてロビー活動を行っているかどうかについては回答を拒否した。また、バンクマン=フリード氏は以前と同様、顧客資金を横領したという疑惑を否定し、FTXの利用者はこれまでに約170%の払い戻しを受けていると主張した。
バンクマン=フリードは、2022年のFTX破綻に関連する詐欺と共謀の罪で、2024年に懲役25年の判決を受けた。検察側は、SBFが顧客と投資家に数十億ドルの損失をもたらした詐欺計画を画策したと主張した。
SBFの恩赦申請のニュースを受けて、FTXエコシステムに関連するトークンであるFTXトークン(FTT)は、1日で約40%値上がりした。しかし、市場参加者は、このトークン価格の上昇が持続可能かどうかについて依然として慎重な姿勢を崩していない。
※これは投資アドバイスではありません。