主要仮想通貨であるビットコインは、5万8000ドルを下回る急落から回復し、6万1600ドル前後まで上昇した。
この回復がトレンドの反転なのかどうか疑問視されている一方で、フィデリティの幹部はビットコインのトレンド反転に必要な条件を説明した。
フィデリティ・インベストメンツのグローバル・マクロ・ディレクターであるユリアン・ティマー氏は、新たな流動性がなければ、ビットコインの明確なトレンド転換は難しいと主張している。
ユリアン・ティマー氏は、ビットコインが6万ドル付近の長期支持水準を試したと指摘し、世界的な流動性の流れがなければ明確なトレンド転換は起こりにくいと分析した。
ティマー氏の分析によると、BTCは過去のトレンドラインに近づいているものの、現在のマクロ経済環境においては強気相場を後押しする要因が不足している。
ティマー氏は、自身の分析はべき乗則モデルに基づいており、6万ドルを重要な心理的・技術的な転換点として特定したと述べた。また、同モデルの下限支持線は5万8237ドルであるとも指摘した。
ティマー氏は、歴史的に見て市場の底値はこの支持水準付近で形成されてきたと指摘し、2015年、2018年、2022年を例に挙げた。
しかし、ティマー氏は、過去の強気相場を支えてきた上昇余地はすでに尽きており、BTCがトレンドラインを突破するには新たな世界的な流動性の波が必要だと強調した。
したがって、ティマー氏は、世界的なマネーサプライの伸びの鈍化と、かつて価格を12万ドルまで押し上げた投機的なプレミアムの消失により、底値付近を特定することは困難であり、本格的な上昇反転の前に横ばい期間が発生する可能性があると考えている。
※これは投資アドバイスではありません。