ビットコインの勢いが再び高まり、機関投資家による買いが続いていることから、仮想通貨市場は楽観的な局面に入ったものの、市場で最も正確な予測者の1人であるショーン・ファレル氏は「注意が必要だ」と警告を発した。ファンドストラットのアナリストであるファレル氏は、現在の市場におけるリスクとリターンのバランスは厳しい状況にあるとし、投資家に対して戦略的な調整局面を示唆している。
ファレル氏は、2月の急落時に現金資産の一部をリスク資産に振り向けたと述べ、その動きを「所有するためではなく、リースするために行った購入」と表現した。
ビットコインが安値から約20~25%上昇していることを指摘した上で、アナリストは今は「英雄的な行動」をとるべき時ではなく、上昇傾向にある市場でいくらかの現金を蓄えておくのが賢明だと述べた。
ファレル氏の慎重な姿勢の背景には、いくつかの重要な要因がある。原油価格が100ドルに迫っていることや、地政学的な緊張が続いていることが、市場に圧力をかけ続けている。
ファレル氏は、市場が今年の利下げ期待をほぼ完全に放棄しており、FRBが近い将来、過度に緩和的な姿勢を取るとは予想していないと指摘した。同アナリストは、民間信用市場の悪化と信用マージンの拡大が、仮想通貨などのリスク資産に間接的な圧力をかける可能性があると警告した。
短期的な変動や「人頭化」の明確な兆候が見られないにもかかわらず、ファレル氏は長期的な強気シナリオを維持している。財政・金融面での逆風が下降すると予測し、同アナリストはビットコインの当初の目標価格である11万5000ドルを変更していない。
インタビューで注目すべきもう一つの点は、ファレル氏がHyperliquid(HYPE)プロトコルに自信を持っていたことだ。ファレル氏は、HYPEとビットコインの相関関係が約0.40(暗号資産としては非常に低い水準)まで低下したことを指摘し、同プラットフォームが商品や株式といった非暗号資産の取引から収益を生み出す能力を持っているため、ポートフォリオの分散化ツールとして非常に価値があると主張した。
※これは投資アドバイスではありません。


